「歯周病と全身疾患」東京顕微鏡歯科治療アシスタントYU

  • 2015.05.23 Saturday
  • 09:35
歯周病と全身疾患@日本臨床歯周病学会

日本人の死亡原因は1位悪性新生物、2位心疾患、3位肺炎、4位脳血管疾患、5位不慮の事故です。



悪性新生物、心疾患、肺炎、脳血管疾患、不慮の事故は全て歯科と深い関わりがあります。

まず悪性新生物のガンは、治療のため放射線照射などによって唾液腺に障害が起きると唾液の分泌がなくなり、う蝕の多発や、口内炎が多発します。口内炎ができると、痛くて口腔内の粘膜を触ることができないくらいになります。そうすると、口腔内が不潔になり、誤嚥性肺炎などの原因になります。病院ではガンの告知とともに、口腔ケアを勧められるようです。


心疾患、脳血管疾患の原因は血管内にできた血栓が血管を詰まらせたり、破裂することによって起こります。血栓ができる原因の一つに歯周病菌があります。つまり歯周病を治療すれば、心疾患、脳血管疾患を予防することができます。

肺炎の多くは口腔の分泌物や胃液を少量ずつ肺に吸引して口腔内雑菌を無意識に取り込む誤嚥性肺炎です。また、高齢者の誤嚥性肺炎の原因は本人または、周囲は気づかず知らないうちに繰り返す不顕性肺炎と考えられています。高齢者は口腔内の食物を咽頭へ送り込む機能が加齢とともに低下するため、雑菌が誤って気道に入ってしまい、肺炎を発症します。

不慮の事故で最も多いのが食べ物を喉に詰まらせる「窒息」です。摂食嚥下機能の障害が問題となっています。

また、病気になったときも口腔内が清潔だと予後が良いと言われています。

お口の健康は全身の健康に繋がります。信頼できるかかりつけの歯科医を持ち、全身の病気の予防をしましょう!!

ご参考までにどうぞ^ ^

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