「歯科用ハンドピース 医療安全滅菌管理研究会」
- 2014.03.30 Sunday
- 11:23
歯科用ハンドピースなどの管腔器材の内側には空気が存在します。滅菌のためには、蒸気が管腔器材の内部も含めた全表面に到達しなければいけません。しかし、こうした器材を滅菌器に入れて蒸気滅菌する際、高圧蒸気がチューブ両側から侵入し、中の空気はそのままチューブ内に残ったままで、滅菌完了にはいたりません。また、片側のみ開放されている器材の場合では、蒸気が片側からしか入らないのでさらに空気が残ったままになります。管腔器材は性質上、空気溜まりの問題が発生します。つまり、蒸気が確実に全表面に達するためには、滅菌工程開始前に空気を除去する必要があります。
虫歯、歯周病は細菌による感染症です。つまり歯科の治療とは細菌を除去することです。滅菌のできていない汚染されたハンドピースや、手用器具で治療するということは全く意味がないということなります。むしろ新たな感染のリスクを高めてしまう可能性もあります。
当院ではプレバキューム高圧蒸気滅菌器LISAで滅菌完了した器具を患者さんごとに使用しています。
また、この度診療室にて器具の滅菌完了を患者さんに確認して頂いてから治療に入らせて頂くことになりました。また、同じ内容をこちらのブログ@イリタニオフィス医療安全滅菌管理研究会にて毎日更新しておりますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。
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