「唾液のはたらき」東京高画質マイクロCTスキャン顕微鏡歯科治療アシスタントYU

  • 2014.02.21 Friday
  • 17:09
酸っぱいものを想像すると、口の中からジワーッとでてくるツバ。それを唾液といいます。それでは唾液とは何なのでしょうか…。

唾液は個人差がありますが、成人1日の唾液分泌量は1000〜1500mlといわれ、一日にでる尿の量に匹敵します。一般的な性差はないが加齢とともに減少します。自然に流出する無刺激唾液の量は1日の中でも変動がみられ、寝ている時は減少し、昼間活動しているときは増量します。また、食事の際や空腹時は分泌が増加するが、極度の恐怖時、緊張時は減少します。

唾液分泌量とう蝕や歯周病の発生では、逆相関の関係が存在します。つまり唾液の分泌量が少ない人にはう蝕や歯周病が多いのです。寝ている時は唾液の分泌量が極度に低下し口腔内環境が固定されるためにプラークの蓄積が容易となります。このことから寝る直前の飲食が悪影響となり、また就寝前のブラッシングが推奨される根拠となります。

唾液のpHは食事などの強い影響を受け、正常範囲は5.6〜8.0で一般的に6.8を中心に変動しています。

唾液は消化液として知られていますが、唾液の果たす役割は他にもあります。

1 唾液にはアミラーゼという酵素が含まれます。食べ物が胃に入り胃液と混合するまでに全体の30〜40%のデンプンが唾液のアミラーゼによって分解されます。

2 唾液中のムチンなどにより咀嚼を円滑にし嚥下を助けます

3 唾液の水分により固形の糖や塩分を溶解し消化や嚥下を助け味覚物質の未来への到着を容易にします

4 酸、アルカリを中性に近づける作用があり緩衝作用といいます。食べ物に含まれる酸やアルカリを中和したり、食後酸性に傾いた口腔内を中和する作用を持っています

5 唾液により飲食物を稀釈し、口の中を洗い流す作用があります。唾液量が少ないと口腔内が不潔になりやすくなります。

6 微生物の発育を抑制したり、殺菌する作用があります。唾液中の主な抗菌物質として、リゾチーム、ペルオキシダーゼ、免疫グロブリンIgAやラクトフェリンがあります。

7 唾液のタンパク質や糖タンパク質は歯の表面にペリクルとして吸収し歯を被覆、保護します。

8 唾液中のカルシウムやリン酸イオンが歯に沈着し石灰化を促進します。また歯の表面が脱灰されても唾液の再石灰化作用により、初期う蝕などが修復されます。

ご参考までにどうぞ。

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