「歯周疾患」東京マイクロスコープ顕微鏡歯科アシスタントYU
- 2012.06.28 Thursday
- 22:57
【歯周疾患】
歯周疾患は歯の汚れ、プラークが最大の要因といわれています。プラークには無数の細菌が存在し、これが歯頚部の歯肉に接触すると炎症がおこり、進行すると歯槽骨が破壊され溶け始めます。また、プラークが歯に付着している時間が経過すると石灰化して歯石が形成されます。
プラーク(歯垢)
歯頚部や隣接面に残った食べカスが細菌と結合して、歯肉縁上あるいは歯肉縁下の歯面に付着する白・淡黄色の泥状の軟らかい沈着物をいいます。
歯石
プラークが時間の経過とともに唾液中のカルシウムと結合して(石灰化)セメント質と同程度の沈着物になったものをいいます。
疾患の進行度により、次のような症状が現れます。
� 歯肉の腫脹、歯肉からの出血や排膿
� 歯周ポケットの形成
� 歯槽骨の吸収、歯肉の退縮
� 歯の動揺
� 歯の喪失
症状が進行しても痛みがない場合が多いようですが、急性発作を起こすと自発痛や腫脹が強くなります。さらに進行すると歯がぐらつき咀嚼しにくくなり、歯槽骨の吸収が根尖まで達し、最後には自然脱落することもあります。
歯肉炎
歯肉のみに炎症が生じます。歯肉が肥厚、発赤し腫脹するため、歯肉ポケットが形成されます。まだセメント質や歯根膜、歯槽骨は破壊されていません。一般的に歯肉炎を放置すると歯周炎に進行すると考えられています。
歯周炎
歯肉に発生した炎症が、セメント質や歯根膜、歯槽骨など深部の組織までにおよび、歯根に付着する歯周組織の量が減少します。
歯周炎が進行する速度は比較的ゆっくりで、数年単位で進行します。しかし、咬合時に強い圧力がかかったり、特殊な細菌に感染したりすると歯槽骨の破壊が急速に進行します。さらに、糖尿病による抵抗力の低下など、他の全身的な要因がある場合も歯周炎の進行を早めます。
まずは、毎日の歯磨きでのプラークコントロール、そして、定期的な歯科衛生士による歯のクリーニングが歯周炎の予防策につながります。
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