認知症患者の管理 「認知症の正しい理解と最新の知見」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU

  • 2016.11.27 Sunday
  • 22:10

家族がアルツハイマー病だと気づいた症状

・同じ事を何回も聞いたり言ったりする
・物忘れやしまい忘れが目立つ
・物の名前が出てこない
・怒りっぽくなった
・複雑なテレビドラマの内容が理解できない
・時間や場所の感覚が不確か
・財布が盗まれたという(被害妄想)
・慣れているところで道に迷う

※自分は病気だと思っていない

認知症による中核症状と周辺症状

中核症状
1 記憶障害
2 見当意識障害
3 認知機能障害
(計算、判断力低下、失語、失行、失認、
実行機能障害→料理が作れない、テレビのリモコンが使えない、エレベーターのボタンが使えない)

周辺症状
興奮、幻覚、妄想、嫉妬、徘徊、攻撃的亢進

認知症の診断基準 DSM

社会的に問題なく1人で自立して生活できていれば正常とする。周辺症状は適切や介護や薬物療法で症状がよくなる。中核症状は治療法がない。

アルツハイマー病の原因である老人班(アミロイドたんぱく質)はこどもの頃から産生されている。加齢とともに溜まりだす。発症前から脳内のアミロイドたんぱく質の蓄積を追った研究では、50代でアミロイドβが出現、60代でタウたんぱく質の出現、70代で発症とアミロイドβ出現から長い時間を経て認知症を発症していた。PETで老人斑が検出できる。

ワクチン療法が開発されたが、治験の段階で6%に脳炎がでたため中止。その後、副作用のでなかった患者の予後を追ったデータでは老人斑は消えても病気は完治していなかった。

アルツハイマーの予防法 PET検査

アルツハイマー病発症・予防因子

1 加齢、女性:男性=2:1
2 糖尿病
3 運動
4 頭を使うこと、人と会う、会話する
5 歯周病、歯牙欠損、咀嚼低下
(口腔疾患・口腔疾患悪化とアルツハイマー病についてはコホート研究、横断研究データがでている)

口腔環境・口腔疾患と認知機能「歯周病とアルツハイマー病の実験」
人工的にアルツハイマー病に罹患させたマウスを用意。2グループに分けて、一方だけを歯周病菌に感染させた。マウスは新しいものによっていく習性がある。歯周病菌(P.g菌)を感染させたマウスの方が認知機能が低くなっていた。歯周病マウスでは、脳内のアミロイドβ沈着が増加、炎症サイトカインであるILやTNFαも大脳皮質で増加、内毒素が脳内にまで及んでいた。P.g菌のLPSでアミロイドβ産生が増加したものと考えられる。

歯周病・歯牙欠損・液状食が脳に与える影響

口腔内の歯周病菌が脳内のアミロイドβの蓄積に影響を与える。
抜歯、ソフトダイエット(液状食)はアルツハイマー分子に影響はなかった。しかし認知障害が認められた。咀嚼機能の低下が海馬神経脱落に影響を与えたものと考えられる。口腔は解剖学的に神経の複雑なところに位置し、海馬にも影響を考えられる。

現在日本では糖尿病患者が約900万人、高血圧患者が約800万人、認知症患者は予備軍を入れると約800万人と推定される。今後の日本では更に認知症患者が増加するとされている。医療従事者として、口のお手入れが全身の様々な病気の発症を防ぐ可能性があることを、患者に理解してもらえるよう伝えていかなければならない。
経管栄養や静脈栄養で生きながらえるのではなく、死ぬまで口からご飯を食べる人生を送ることができるように。

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