「医療現場の滅菌2」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU

  • 2018.12.02 Sunday
  • 20:34

医療現場の滅菌、用語の解説の続きです。

 

21滅菌工程

滅菌を遂行するために求められる一連の行為または操作

 

22滅菌剤

限定された条件で無菌性を達成する十分な殺菌能力を持つ物理的または化学的物質またはその組み合わせ

 

23非凝縮性気体

蒸気上に含まれる空気、二酸化炭素などの気体。これらの気体は蒸気を作る水に溶存しており温度上昇によって発生する蒸気に混在する

24バリデーション

ある滅菌工程の滅菌保証が科学的根拠を有して再現性のある条件を求め、文書化すること

 

25再バリデーション

工程の信頼性を再確認するためにバリデーション試験要求事項の全て、または一部を繰り返すこと

 

26規定値

インジケーターが反応する重要なパラメーターの値、またはその範囲

 

27工程試験用具

滅菌物を模して作られ、工程の効果的稼働性能を評価するための試験用具(PCD)

 

28ケミカルインジケーター(化学的インジケーター)

滅菌工程処理をすることで生じる化学的、あるいは物理的な変化に基づき、あらかじめ規定した1つあるいは複数の滅菌要因の効果を判定する試験片。滅菌包装内部に挿入するものと、包装表面に貼付するものがある

 

29バイオロジカルインジケーター(生物学的インジケーター)

滅菌包装内に挿入して、滅菌効果を判定するためのその滅菌方法に最も抵抗性が高いと国際的に認められた微生物(通常芽胞)の接種担体からなる微生物学的テストシステム。規定された参照条件下の特定の滅菌工程に対して、既知の抵抗性を示す

 

30パラメータ(媒介変数)

滅菌工程において、滅菌性能に影響を与える諸因子

 

31パラメトリックリリース

滅菌工程管理項目が一定の許容範囲内で達成されたことを示す記録に基づき、滅菌物が無菌であると評価して引き渡すこと

 

32エアレーション

酸化エチレンガス(EOG)滅菌処理において、滅菌物に残留した酸化エチレン及びその反応生成物をあらかじめ定めた水準まで脱離させる操作

 

33フラッシング

滅菌チャンバー内の滅菌物及び空間からEOGを除去する操作

 

34熱水消毒

所定の条件で熱水(80〜95℃)作用により達成される消毒

 

「脳科学の基礎8」課題志向型訓練 CI療法(Constraint-induced movement therapy) MAL(Motor Activity Log) BRS(Brunnstrom stage)

  • 2018.11.14 Wednesday
  • 19:42

脳が発達するための髄鞘形成と軸索伸長

健康な人でも毎日神経細胞が変化している。

1神経軸索の活動が活発になると髄鞘形成が行われる

2神経軸索の活動が低いとオリゴデンドロサイトの分化・成熟阻害因子を発現して髄鞘形成を阻害する

 

脳の可塑性の原則(CI療法に全て組み込まれている)

1 長期間使われない神経回路は劣化を始める(廃用症候群、体がエコな方向へ進んでいく)

2 特定の脳機能を促進する訓練はその機能の強化につながる

3 訓練の性質は可塑性の性質を決定づける

4 可塑性の誘導には十分な反復を必要である(質より量)

5 可塑性の誘導は十分な訓練強度を必要とする(疲れるくらいやる)

6 異なる形態の可塑性はトレーニング中と異なる時間に発生する(ネットワークの形成がトレーニングの後に起こりうる)

7 訓練経験は可塑性を誘発するのに十分顕著でなければならない(電気刺激など)

8 トレーニング誘発性の可塑性はより若い脳でより容易に起こる

9 1つのトレーニング経験に応答して可塑性は同様の行動の獲得を高めることができる(トランスファーできる)

10  1つの経験に応答する可塑性は他の行動の獲得を妨げる可能性がある

 

CI療法(Constraint-induced movement therapy)

非麻痺側上肢を抑制し生活の中で麻痺側上肢を強制使用させる治療法

脳の体積計測 灰白質・白質の密度や体積をボクセルごとに探索的に評価する手法。CI療法で灰白質・白質のボリュームが増えた。

 

上肢機能評価法

1 麻痺側上肢機能評価(WMFT)

上肢動作と物品操作とスピードと質で上肢運動機能を評価する。

6つの運動項目と、9つの物品操作を行い、それぞれの動作に要する時間を測定。合計秒数を最終得点とする。また各動作の質についても 0(全く動かせない) ~ 5(健常に近い動作が可能)の6段階で評価し合計点数(0 ~ 75 点)と最終得点とする。

機能障害が強いと運動野が萎縮する

 

2 Motor Activity Log(MAL)

ADLにおける麻痺側上肢の使用頻度と質を評価する。

患者へのインタビュー形式で評価を行い、14つの動作項目について、麻痺側をどの程度用いたかと、麻痺側の動作の質を5段階で自己評価してもらう。合計点は 0 ~ 5 点で、高得点ほど麻痺側を上手にADLに用いていることを示す。

生活での手の使用頻度が低いほど灰白質の萎縮が大きく、生活能力障害が強いと前頭葉が萎縮する

※機能障害と生活能力障害に、必ず相関性があるわけではないので区別して考える

 

Brunn strom recovery stage (BRS)

片麻痺の回復過程をステージ化した評価法。

ステージ機銑困泙任あり、上肢・下肢・手指で評価を行う。

 

「上肢の評価法」

1:弛緩期 反射的にも随意的にも運動・筋収縮がない状態。

2:痙性発現期 多少の痙性と共同運動パターンの出現期で、連合反応あるいは随意的におこる筋収縮がみられる状態。

3:痙性極期 随意的に共同運動またはその一部の要素による運動を起こすことができる状態。共同運動パターン(屈筋共同運動・伸筋共同運動)が最も強くなる時期。

:痙性(やや)減弱期

共同運動パターンから分離しはじめた状態

:痙性減少期 共同運動パターンからかなり分離した運動ができる状態

6:痙性最小期

単一の関節運動が自由に可能となり協調運動もほとんど正常になる。ほぼ正常な動作ができる状態。

 

「手指の評価法」

:弛緩状態で、手指が全く動かない状態。

:自動的に手指の屈曲のみがわずかにできる状態。

:随意的に全指同時握り(集団屈曲)や鉤握りができる状態。しかし随意的な伸展はできない。

:集団伸展が一部可能となり、横つまみができる状態。

:集団伸展が充分にでき、対向つまみ・筒握り・球握りができる状態。しかし動きは不器用で実用性は低い。

:全ての握りやつまみが可能となり、巧緻性も改善し完全な伸展ができる状態。個別の手指の運動はできるが健側に比べ正確さは劣る。歯磨きができるのはステージ6以上

 

手のアーチが整うことでつまみや握りが可能になる。

 

感覚障害の評価

母指探し検査

(看護rooより引用)

 

ご参考までにどうぞ。

 

「医療現場の滅菌」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU

  • 2018.11.08 Thursday
  • 18:45

今週末、11月10日(土)は第15回首都圏滅菌管理研究会が開催されます。

今回はシンポジウムにて当院の歯科衛生士 naomiさんのご講演「歯科クリニックでの滅菌保証のあり方」があります。首都圏滅菌管理研究会では、歯科医療従事者の参加人数が年々増えています。 naomiさんのご講演を聞くと、歯科特有の固定観念を取り払った、正しい感染管理について学ぶことができます。他の感染管理の講演では聞くことのできない内容が盛りだくさんですので、ご興味ある方は是非ご参加ください。

 

さて、私は最近医療現場の滅菌について自宅で勉強する日々です。滅菌とは、医療を行う上で必要不可欠ないわゆる基礎の部分です。しかし、医療現場の滅菌のテキストは主に機械の話なので中々イメージが湧かず正直頭に入ってきません…。私の苦手分野です。泣き言を言ってもやるしかないので、頑張ります…。(笑)

 

 

本日は用語の解説です。

1据付時適格性確認(IQ)

滅菌装置が仕様通りに供給、および設置されているという証拠を得ること。その結果を文書化すること。

 

2運転時適格性確認(OQ)

操作手順通りに滅菌工程を作動させた際、あらかじめ決められた範囲で装置が作動するという証拠を得ること。その結果を文書化すること。

 

3稼働性能適格性確認(PQ)

操作手順通りに設置され、作動させた場合に装置が常にあらかじめ定められた基準に従って稼働し仕様書通りの滅菌物を生み出すという証拠を得ること。その結果を文書化すること。

 

4キャリブレーション(軟正

正確さが未知の計量計測系または機器を、正確さ既知の装置と比較して、要求される性能上の限界からの偏りを検出するか、相関を求めるか、調整による軟正をすること。

 

5コンディショニング

滅菌工程において滅菌剤の導入前にあらかじめ定められた温度、相対湿度を達成させる条件。

 

6最低温度部位(コールドスポット)

滅菌工程が一定の滅菌温度幅で制御されている時、同一時間において最も温度が低くなる滅菌チャンバー内の位置。

 

7参照負荷

処理が最も困難な対象の組み合わせを代表する特定の負荷。

 

8積載形態

処理対象物の形状と数、チャンバーとそのチャンバー架台内での配置と向きについて規定された条件の組み合わせ。

 

9平衡時間

参照測定点が滅菌温度に達してから滅菌物の全ての部位が滅菌温度に達するまでの時間。

 

10保持時間

参照測定点と滅菌物全ての点の温度が継続的に所定の滅菌温度幅に保たれている状態。

 

11時間依存型無菌性維持 (TRSM)

滅菌後の無菌性有効期間はその放送形態などの条件に基づいた時間(期間)によって規定されるという考えた方。

 

12事象依存型無菌性維持(ERSM)

滅菌後の無菌性有効期間はあらかじめ定められた期間ではなく、滅菌物を使用するまでの保管、移送環境によって規定されるという考え方。

 

13無菌性保証水準(SAL)

滅菌後の製品に1個の微生物が存在する確率。通常、10−nで表される。

 

14 D値

定められた滅菌工程条件下で試験菌を10分の1に減少させる(試験菌を90%死滅させる)のに要する時間。

 

15 z値

D値を10分の1に低減、(あるいは10倍に増大)させるのに必要な温度の変化。

 

16 F値

特定滅菌処理における微生物致死量。定められたz値を持つ微生物に関して、規定された参照温度での等価な加熱時間。

 

17 F0値

特定滅菌処理における微生物致死量。10Kのz値を持つ微生物について、121℃の温度に等価な加熱時間。

 

18対数減少

滅菌、消毒、洗浄工程において、処理前の微生物数と一定処理後の微生物数との対数値の差。

 

19トレーサビリティー

標準器、または計測器がより高位の測定基準によって次々と校正され、国家標準、国際標準に繋がる経路が確率されていること。

 

20バイオバーデン

滅菌前の製品上に存在する生育可能な微生物の数と種類。

 

 

続きはまた次回です。

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