「脳科学の基礎9〜睡眠〜」 東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU

  • 2018.12.12 Wednesday
  • 19:42

睡眠とは

人間や動物の内部的な必要から発生する意識水準の一時的な低下現象である。必ず覚醒可能である。

 

日本人の睡眠時間

世界的に日本人の睡眠時間は少ないと言われている。

(社会生活基礎調査より引用)

 

年齢別睡眠推奨時間

 

 

しかし、自分にあった睡眠時間を決めるのは難しい。本人任せなのが現状である。

 

睡眠のステージ

総睡眠時間(TST)

 

眠るまでの時間(SL)

 

身体の睡眠時間(REM)

 

脳の睡眠時間(NREM)

ステージ1浅い眠り

ステージ2浅い眠り

ステージ3Slow Wave Sleep (SWS)脳波が大きくなる 深い眠り

ステージ4Slow Wave Sleep (SWS)脳波が大きくなる 深い眠り

 

中途覚醒時間

高齢になると深い眠りであるNREMのステージ3、4 (SWS)が減り中途覚醒が増える。睡眠で大切なのは深い眠り

 

睡眠は運動・認知機能のパフォーマンスを高める

・スプリント走のタイムが9.6%向上し、フリースローの成功確率が9%向上した

・ディスプレイに「2-4-1-3-1」のように5つの数字が出たら素早く入力する課題で睡眠をとるとエラーが減少する。

・試験前の睡眠により記憶の定義が促される。

 

神経成長への関与

運動後に睡眠ができないと神経の成長が乏しくなる。刺激を与えてから寝ることが大切。

マウスの実験にて、運動後に寝ると発現した軸索がしっかり伸びていく。またネットワーク自体もタネになるものも増えていく。

 

睡眠不足による大脳の興奮

睡眠不足の状態では…

経頭蓋磁気刺激強度が低下

 

θー波が出ている。ボケーっとしている

脳由来神経栄養因子の血しょうレベルが低下

PVTの反応速度が低下(光が見えたらボタンを押す)反応が悪い、ミスが起こる。

 

睡眠不足は睡眠がとれている状態と比較して…(脳と手の両方から電気刺激を与えたとき)

1MEPが抑制される

2PAS後のMEPの振幅が低下する

3対連合課題のパフィーマンスが低い

 

大脳興奮性を低下させる時間

睡眠は起きているときに高まった皮質の興奮状態を低下させ、リセットする役割を担うのではないか

 

睡眠時間と2型糖尿病のリスクへの影響

睡眠時間と2型糖尿病のリスクとの間にはU字型の反応関係が観察された。最低リスクは1日あたり7〜8時間の睡眠持続期間であった。

睡眠不足はインスリンの分泌量が減ること、食欲の刺激ホルモン(レプチン)が出るので食べ過ぎてしまい肥満になる、等の理由が考えられる。

 

脳卒中後の睡眠障害

脳卒中後の睡眠障害の有病率は約半数に及ぶ。その為にはお薬の服用もしている。脳卒中の後は脳が興奮状態にある。疲れやすい、あくびが出やすいなどの症状がある。

発症してから2〜4ヶ月(一番自然回復してくる時期)、脳卒中後の睡眠時間は健常者より長い。(約11時間)病院の消灯時間なども関係する。ステージ3の深い眠りを短縮化するので、リハビリに影響する。

睡眠障害はバランス能力の改善に負の影響がある。(評価法にBerg Balance Scale がある)

 

chain weighted blanketとは

布団の中にチェーンが入っている掛け布団。自閉症や認知症の方が安心してよく眠れるとの報告がある。

ある程度の圧力は人間を安心させるといわれている。それによりオキシトシンが放出され快眠できるという原理。(個人差あり)

体重に対する重さの比率(5〜10%)加重分布や装着計画が推奨されている。

 

枕や寝具などの研究は本人の主観評価が多いので研究データとしては乏しいが、睡眠障害のために薬物療法をしている方が薬を飲まないで寝れるのであれば素晴らしいと思う。ご参考までにどうぞ ^^

「パシフィコ横浜 滅菌講習会」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU

  • 2018.12.08 Saturday
  • 18:10

本日は医院をお休みさせて頂いて、朝からパシフィコ横浜へ。
滅菌講習会に出席してまいりました(^^)
8時間の講習…。
もう頭がパンパンです。笑

患者さんに還元できるよう復習してまた詳細は後日アップします。

「医療現場の滅菌2」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU

  • 2018.12.02 Sunday
  • 20:34

医療現場の滅菌、用語の解説の続きです。

 

21滅菌工程

滅菌を遂行するために求められる一連の行為または操作

 

22滅菌剤

限定された条件で無菌性を達成する十分な殺菌能力を持つ物理的または化学的物質またはその組み合わせ

 

23非凝縮性気体

蒸気上に含まれる空気、二酸化炭素などの気体。これらの気体は蒸気を作る水に溶存しており温度上昇によって発生する蒸気に混在する

24バリデーション

ある滅菌工程の滅菌保証が科学的根拠を有して再現性のある条件を求め、文書化すること

 

25再バリデーション

工程の信頼性を再確認するためにバリデーション試験要求事項の全て、または一部を繰り返すこと

 

26規定値

インジケーターが反応する重要なパラメーターの値、またはその範囲

 

27工程試験用具

滅菌物を模して作られ、工程の効果的稼働性能を評価するための試験用具(PCD)

 

28ケミカルインジケーター(化学的インジケーター)

滅菌工程処理をすることで生じる化学的、あるいは物理的な変化に基づき、あらかじめ規定した1つあるいは複数の滅菌要因の効果を判定する試験片。滅菌包装内部に挿入するものと、包装表面に貼付するものがある

 

29バイオロジカルインジケーター(生物学的インジケーター)

滅菌包装内に挿入して、滅菌効果を判定するためのその滅菌方法に最も抵抗性が高いと国際的に認められた微生物(通常芽胞)の接種担体からなる微生物学的テストシステム。規定された参照条件下の特定の滅菌工程に対して、既知の抵抗性を示す

 

30パラメータ(媒介変数)

滅菌工程において、滅菌性能に影響を与える諸因子

 

31パラメトリックリリース

滅菌工程管理項目が一定の許容範囲内で達成されたことを示す記録に基づき、滅菌物が無菌であると評価して引き渡すこと

 

32エアレーション

酸化エチレンガス(EOG)滅菌処理において、滅菌物に残留した酸化エチレン及びその反応生成物をあらかじめ定めた水準まで脱離させる操作

 

33フラッシング

滅菌チャンバー内の滅菌物及び空間からEOGを除去する操作

 

34熱水消毒

所定の条件で熱水(80〜95℃)作用により達成される消毒

 

「脳科学の基礎8 スライド」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU

  • 2018.11.21 Wednesday
  • 19:42

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「脳科学の基礎8」課題志向型訓練 CI療法(Constraint-induced movement therapy) MAL(Motor Activity Log) BRS(Brunnstrom stage)

  • 2018.11.14 Wednesday
  • 19:42

脳が発達するための髄鞘形成と軸索伸長

健康な人でも毎日神経細胞が変化している。

1神経軸索の活動が活発になると髄鞘形成が行われる

2神経軸索の活動が低いとオリゴデンドロサイトの分化・成熟阻害因子を発現して髄鞘形成を阻害する

 

脳の可塑性の原則(CI療法に全て組み込まれている)

1 長期間使われない神経回路は劣化を始める(廃用症候群、体がエコな方向へ進んでいく)

2 特定の脳機能を促進する訓練はその機能の強化につながる

3 訓練の性質は可塑性の性質を決定づける

4 可塑性の誘導には十分な反復を必要である(質より量)

5 可塑性の誘導は十分な訓練強度を必要とする(疲れるくらいやる)

6 異なる形態の可塑性はトレーニング中と異なる時間に発生する(ネットワークの形成がトレーニングの後に起こりうる)

7 訓練経験は可塑性を誘発するのに十分顕著でなければならない(電気刺激など)

8 トレーニング誘発性の可塑性はより若い脳でより容易に起こる

9 1つのトレーニング経験に応答して可塑性は同様の行動の獲得を高めることができる(トランスファーできる)

10  1つの経験に応答する可塑性は他の行動の獲得を妨げる可能性がある

 

CI療法(Constraint-induced movement therapy)

非麻痺側上肢を抑制し生活の中で麻痺側上肢を強制使用させる治療法

脳の体積計測 灰白質・白質の密度や体積をボクセルごとに探索的に評価する手法。CI療法で灰白質・白質のボリュームが増えた。

 

上肢機能評価法

1 麻痺側上肢機能評価(WMFT)

上肢動作と物品操作とスピードと質で上肢運動機能を評価する。

6つの運動項目と、9つの物品操作を行い、それぞれの動作に要する時間を測定。合計秒数を最終得点とする。また各動作の質についても 0(全く動かせない) ~ 5(健常に近い動作が可能)の6段階で評価し合計点数(0 ~ 75 点)と最終得点とする。

機能障害が強いと運動野が萎縮する

 

2 Motor Activity Log(MAL)

ADLにおける麻痺側上肢の使用頻度と質を評価する。

患者へのインタビュー形式で評価を行い、14つの動作項目について、麻痺側をどの程度用いたかと、麻痺側の動作の質を5段階で自己評価してもらう。合計点は 0 ~ 5 点で、高得点ほど麻痺側を上手にADLに用いていることを示す。

生活での手の使用頻度が低いほど灰白質の萎縮が大きく、生活能力障害が強いと前頭葉が萎縮する

※機能障害と生活能力障害に、必ず相関性があるわけではないので区別して考える

 

Brunn strom recovery stage (BRS)

片麻痺の回復過程をステージ化した評価法。

ステージ機銑困泙任あり、上肢・下肢・手指で評価を行う。

 

「上肢の評価法」

1:弛緩期 反射的にも随意的にも運動・筋収縮がない状態。

2:痙性発現期 多少の痙性と共同運動パターンの出現期で、連合反応あるいは随意的におこる筋収縮がみられる状態。

3:痙性極期 随意的に共同運動またはその一部の要素による運動を起こすことができる状態。共同運動パターン(屈筋共同運動・伸筋共同運動)が最も強くなる時期。

:痙性(やや)減弱期

共同運動パターンから分離しはじめた状態

:痙性減少期 共同運動パターンからかなり分離した運動ができる状態

6:痙性最小期

単一の関節運動が自由に可能となり協調運動もほとんど正常になる。ほぼ正常な動作ができる状態。

 

「手指の評価法」

:弛緩状態で、手指が全く動かない状態。

:自動的に手指の屈曲のみがわずかにできる状態。

:随意的に全指同時握り(集団屈曲)や鉤握りができる状態。しかし随意的な伸展はできない。

:集団伸展が一部可能となり、横つまみができる状態。

:集団伸展が充分にでき、対向つまみ・筒握り・球握りができる状態。しかし動きは不器用で実用性は低い。

:全ての握りやつまみが可能となり、巧緻性も改善し完全な伸展ができる状態。個別の手指の運動はできるが健側に比べ正確さは劣る。歯磨きができるのはステージ6以上

 

手のアーチが整うことでつまみや握りが可能になる。

 

感覚障害の評価

母指探し検査

(看護rooより引用)

 

ご参考までにどうぞ。

 

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